終活で家族旅行をするメリットやおすすめの旅行先を紹介

終活は、セカンドライフや人生の終わりに備えて行う準備です。その内容には、家族との時間を大切にする点も含まれています。

こうした背景から、終活の一環として家族旅行を検討する方が増えています。家族旅行は、家族の絆を深める機会としてだけでなく、人生を振り返る貴重な時間です。

本記事では、終活における家族旅行のメリットと、おすすめの旅行先を紹介します。

終活とは

終活は、セカンドライフをより楽しむための準備行動です。具体的には、老後の生活設計や、亡くなった後の手続きに対する事前準備を指します。

終活というと、「死」や「お墓」といったイメージが強いかもしれませんが、「より充実した人生を送る」ための活動といえます。

終活を行うことで、これまでの人生を振り返り、残された時間をどう過ごすかを考え、より充実した人生を送ることが可能です。

今注目されている終活ツアーとは

終活ツアーとは、自身の人生の終わりについて考える旅行です。

終活ツアーであれば、1人きりで考えるよりも気楽に終活について考えることができ、他の参加者との交流を通じて情報交換や励ましが可能です。また、家族や友人との思い出づくりを目的の一部としながら参加する人も多く見受けられます。

近年注目されている終活ツアーには、墓地見学や海洋散骨体験など、多様なプランが用意されています。自分の興味や目的に合ったツアーを選ぶことで、終活への理解がより深まることでしょう。

終活ツアーは家族旅行にもなる

最近の終活ツアーでは、海洋散骨体験やエンディングノート講座など、終活に関するさまざまなサポートを受けられるものがあり、家族での参加に適したプランも数多く用意されています。

家族で参加する終活ツアーは、思い出の共有や家族の絆を深める機会になるだけでなく、普段話しにくい終活について家族で話し合う機会にもなります。

終活ツアーは、終活への準備を進めることに加えて、家族での思い出づくりや絆を深める絶好の機会です。ぜひ家族で参加を検討してみてはいかがでしょうか。

⇛納骨堂見学や海洋散骨体験クルーズなど、ご家族で参加できる終活ツアーにご興味のある方は「えんの旅」までお気軽にお声掛けください

終活ツアーにおすすめの旅行先5選

終活ツアーに参加する方は、どのような場所を訪れているのでしょうか。

ここでは、終活ツアーで人気の行き先を5つピックアップしました。終活ツアーを検討するときの参考としてみてください。

霊園や墓地

終活ツアーでは、自分の住む地域周辺以外の墓地や、訪れたことのない霊園を巡れます。

実際にさまざまな霊園や墓地を巡ることで、お墓の種類やデザイン、家族にお墓参りしてほしい頻度など、自分の理想とする「終の住処」について具体的に考えることが可能です。

思い出の場所

終活は、これまでの人生を振り返り、自分らしい生き方を見つめ直す活動です。

過去を振り返り、思い出の場所を訪れたり、かつての友人と再会したりすることで、忘れていた記憶がよみがえり、自己理解の手助けとなります。

各宗派の総本山

総本山とは、仏教の宗派の中心となるお寺です。宗祖（創始者）が祀られており、貴重な建造物や装飾品が数多く存在します。

無宗教の方や特定の宗派にこだわらない方は、さまざまな総本山を訪れ、各宗派の伝統や文化を体験してみてはいかがでしょうか。

海洋散骨や納骨堂などの体験

終活ツアーでは、海洋散骨や納骨堂、樹木葬などさまざまな供養方法を体験・見学できるプランが人気です。

例えば海洋散骨の体験では、実際に船をチャーターして散骨エリアへ向かい、散骨マナーの講座や、遺灰に模した粉を使った散骨疑似体験ができます。実際に体験することで、雰囲気や費用を把握できます。

そのほか、最新型の墓地や納骨堂の見学も人気のプランです。

エンディングノートや相続に関する講座

終活ツアーでは、観光や食事の後、ホテルや食事処でエンディングノートの書き方や相続に関する講座が開催されることがあります。エンディングノートは、人生の最終段階における自分の意向や希望をまとめた書類です。書く内容が多岐にわたるため、何から書けばよいのか悩む方も少なくありません。

講座では、終活カウンセラーや専門家が、エンディングノートの内容や記入のコツなどをレクチャーします。行政書士や弁護士などから、遺言書や相続、葬儀など、終活に関するさまざまな知識を学べます。

終活ツアーのメリット

終活ツアーに参加する主なメリットは、以下の5つです。

・複数の墓地・霊園巡りができる

・終活仲間と新しい交流が生まれる

・終活について前向きに考えられる

・終活体験や見学ができる

・パートナーや家族と思い出を作れる

ひとつずつ見ていきましょう。

複数の墓地・霊園巡りができる

多くの終活ツアーにおいて、参加者は集合場所からバスで移動します。集合場所まで行けば、その後は目的地までの移動を心配する必要がありません。

そのため、「高齢で足腰に痛みがある」「移動する手段や体力がない」といった方でも、負担なく複数の墓地や霊園を巡ることが可能です。

終活仲間と新しい交流が生まれる

終活ツアーは同世代の参加者が多いため、似た考えを持つ人や同じ境遇の人たちとの交流が期待できます。新しい視点や情報に触れ、新たな発見があるかもしれません。

新しい交流は、終活に関する不安や悩みを共有できる人的ネットワークを作ることにもつながります。

終活について前向きに考えられる

終活ツアーでは、一般的な霊園だけでなく、樹木葬や永代供養、海洋散骨など、さまざまな供養方法を体験・見学可能です。実際に体験・見学することで、自分に合った終活のスタイルを考えるきっかけとなります。

終活ツアーへの参加は、具体的な終活計画を立て、終活を前向きに捉える手助けとなるでしょう。

終活体験や見学ができる

終活ツアーでは、実際に棺桶に入ってエンディングを体験できる入棺体験があります。棺桶の中での静寂を体験することは、死生観を考える貴重な機会になります。参加者のなかには、入棺体験をきっかけに、これまでの悩みが吹き飛ぶほどすっきりとした気分になる人もいるそうです。

そのほかにも、海洋散骨体験、納骨堂見学、遺影撮影など、普段は体験する機会のないプログラムも用意されています。

パートナーや家族と思い出を作れる

終活ツアーは、お墓や納骨堂、葬儀などの終活に関する情報を得るのと同時に、実際に体験もできるツアーです。

そのため、終活ツアーに参加することで、パートナーや家族と終活について話し合う機会が増えます。また、普段なかなか行けない場所を旅行することで、パートナーや家族と新しい思い出を作れます。

終活ツアーで家族旅行するときの注意点

終活は自分自身のためだけではなく、共に人生を歩んできた家族のためにも行うものです。

終活ツアーでの家族旅行は、普段は話しにくい終活についてじっくり話し合い、家族の絆を深める貴重な機会です。

しかし一方で、「終活＝家族の死」と連想してしまう家族も少なくありません。

そのため、終活ツアーを家族旅行として実施するときは、独断で進めず、家族の理解を得たり、家族の意見を尊重することが大切です。

家族旅行の最中や旅行後に、「お葬式は家族だけで行いたい」「海洋散骨で供養してほしい」など、ご自身の素直な気持ちや希望を家族と共有しておくと、終活ツアーがより有意義なものとなります。

まとめ

本記事では、終活で家族旅行をするメリットやおすすめの旅行先を紹介しました。

終活はネガティブなものではなく、セカンドライフを楽しむための活動です。

終活ツアーは、さまざまな供養方法や終活の知識を学べるため、終活に対する不安を解消するのに役立ちます。また、家族旅行として実施することで、思い出づくりや終活を考えるきっかけとなります。

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